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zoom RSS 身代わり伯爵二次創作  「一歩先の未来」

<<   作成日時 : 2013/12/27 20:42   >>

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身代わり伯爵の結婚行進曲 III再会と宣戦布告 (角川ビーンズ文庫)
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こんばんは穂村です(・∇・)ノ
アマゾンさんとかで新刊予約が始まりましたね!今確認したら書影まで!?早い@@


それはそれとして今年最後の創作投下にまいりました。
ちょっと短めかな……よろしくお願いします^^





一歩先の未来





その日もシアラン大公は許嫁と夕飯後の語らいを楽しんでいた。
本日の出来事をくるくるとよく変わる表情で楽しげに報告するミレーユはいつもと変わらず愛らしい。最近は「一日一恋人行動」というのを己に課しているらしく、恥ずかしがりながらも彼女なりに精一杯"恋人らしい行動"をしてくれるようにもなった。今もぴったりと隣に座って、手をつないで身体をもたせかけてくれている。嬉しくて、少しくすぐったい。
話に一段落がついたのか、笑顔で見上げてくるミレーユにリヒャルトもまた笑みを返し――つないでいた手をするりと組みかえ、指を絡めるように握り直す。
え、と驚いたように目を見開く彼女に身を寄せて、そのまま柔らかな唇に口づけた。
彼女の話を聞くのはもちろん楽しいし嬉しい。しかし今日はまだ触れてはいなかったのだ。一度口づけてしまうと離れがたく、リヒャルトはそのままミレーユの身体を抱きしめた。

何度かキスを落とす内、彼女の身体からくたりと力が抜ける。
リヒャルトが顔をわずかに離すと、可愛い唇が何か言いたげにゆっくりと開いた。

「…………も」

(……「もう無理」、かな)

彼女の降参の合図と見てとったリヒャルトは苦笑し、名残惜しく思いつつも身を起こそうとした―――
が、その後紡がれた言葉は予想とは異なるものだった。



「…………もっと」



ふわふわとした心もちのままミレーユがつぶやいた直後、覆いかぶさっていたリヒャルトが硬直したような気がした。
不思議に思って目をあけると、驚きと動揺がないまぜになったような表情の彼と視線がぶつかる。

「………も………?」

確認するように聞き返されてミレーユは赤面した。

「あ………い、言い方変だった? えっと、なんて言えばいいんだろ……

あのね、前にロジオンが『成長するには、少しずつ負荷を増やすといいようです。東国の忍びと呼ばれるものたちは日々成長する葦を毎日飛びこえる練習をすることで、脚を鍛えると聞いたことが』って言ってて。
だからあたしもあなたに追いつくには、毎日ちょっとずつレベルを上げてもらうといいのかなって……あの、リヒャルト?」

なんとか説明を終えたミレーユが見上げるとリヒャルトはゆっくりとうなだれ、深い息をついた。
首をがくりと倒して、そのまま黙り込んでしまう。

「…………?

あ、別にあなたはそのままでいいのよ?
もう上級編まで修得してる人に更に上を目指せなんて言わないから安心して」

リヒャルトが何やら困っているようなので、ミレーユは慌てて言葉をつないだ。が、どうも彼の心配はそういうことではないらしい。
首をかしげていると、リヒャルトが目を瞑ったままため息をついた。

「いや、そんなわけには」
「えっ、だめだったら。リヒャルトが一緒にレベルアップしちゃったらあたしいつまでもあなたに追いつけないじゃない。
あなたは今のままいてくれなきゃ」

予期せぬ返しに驚き、しがみついて訴えるもリヒャルトはゆるく頭を振る。

「だめですよ。今でいっぱいいっぱいなのに、これ以上されたらもう……」
「だってあたしがもっとこういうことに慣れないとあなた困るんでしょ? まだまだみたいだし、このへんでスピードあげないと間に合わないじゃない。
お願いだからそんなこと言わないで協力して」

ミレーユは困りながらもう一度頼んだ。するとわずかに目を見開いたリヒャルトが再度動きを止め、やがてゆっくりと両手で顔を覆う。

「……すみません俺が悪かったです……」
「な、なんで謝るの!?」

目も合わせてくれなくなった彼に驚き、必死で理由を尋ねたりなだめてもリヒャルトはなかなか顔をあげてくれず。
その後よくわからないながらもリヒャルトがどうもとても困っているらしいことを理解したミレーユは、毎日というのはやめて、一週間ずつならどうかしら……?と提案してみることにしたのでしたとさ。

おわり





ありがとうございました。久しぶりにすごい恥ずかしいなあわわ//
深夜テンションで書いてるのに(まだ8時半ですが)恥ずかしいってのは朝読んだら……ええと、そのうちこれは……!と思ったらちょっと考えます。

前にユーディアさまに誘惑されたんでしょ!?って詰め寄るミレーユに「あんなのは誘惑のうちに入りません」ってリヒャルトが笑ってこたえるシーンを見て、じゃあ"誘惑のうち"に入るのっていったい……って思って考えてみたんですけれども。リヒャルトさんは今までを見るとなんとなく、押すのはいいけど押されると弱いような…(ミレーユ限定で

いかがでしたでしょうか……またご感想など教えていただけますとうれしいです。



それでは今年もどうもありがとうございました^^
新刊出る前にあと1〜2本は書けたらな、とは思ってます。それではみなさまよいお年を〜〜(*^▽^)ノシ
身代わり伯爵の冒険

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コメント(2件)

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こんばんは。あれが誘惑のうちに入らない
なんてびっくりですよね。
寝台に忍び込むような令嬢が多かったから
耐性がついて?

いっぱいいっぱいなのはむしろミレーユの方
…リヒャルトが魔性なので(>_<)
でもそれが可愛いです。

ドキドキして楽しいお話をありがとうござい
ました!
穂村さまもよいお年を(*^^*)

2013/12/28 00:29
>梓さま

おはようございます^^
あの台詞は最初読んだときミレーユと同じくかなり衝撃を受けました。す、すごい…!と。
そんなリヒャルトさんも彼女を前にしたらいろいろ大変なんだろうなと**

書いててどんどん恥ずかしくなってしまい、思っていたより短い話になってしまいました。
また年明け頑張ります……<(_ _)>

本年はたくさんコメントくださりどうもありがとうございました。梓さまもどうぞよいお年をお迎えください^▽^
穂村まみみ
2013/12/28 07:19

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身代わり伯爵二次創作  「一歩先の未来」 それはまた別のおはなし。/BIGLOBEウェブリブログ
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