それはまた別のおはなし。

アクセスカウンタ

zoom RSS 身代わり伯爵二次創作   回廊にて(仮)

<<   作成日時 : 2014/01/06 22:22   >>

かわいい ブログ気持玉 53 / トラックバック 0 / コメント 4

あけましておめでとうございまーす!(遅) 穂村です。

今回は日常の一コマな感じのほぼ会話文になりました。
ちょっと短文かな……それではどうぞよろしくお願いします<(_ _)>



回廊にて




「えっと、次はどこに行けばいいんだっけ? 確かお茶会の約束が…」
「は。しかし先ほど、先方の使者から都合により延期してもらえないかとの連絡がございました。こちらが受け取った書簡です」
「えっ、そうなの? ……ほんとだ。急な用事が入ったなら仕方ないわね。じゃ、今日の予定はこれで終わり?」
「は」
「それじゃ部屋に戻りましょ。リヒャルトも今夜はちょっと早く戻れるかもって言ってたし。久しぶりに薬草茶でも入れてあげたいわ。準備するの手伝ってくれる?」
「勿論です」

一日の公務を終え、ミレーユとロジオンは言葉を交わしながら回廊を歩いていた。本日もかなりハードなスケジュールだったはずだが、隣を歩くミレーユの足取りに疲れはみえない。健やかでいらして何よりだと思いながら周りに目を配っていたロジオンだったが、突如くいっと袖を引っ張られて足を止めた。何事かと目をやると、ミレーユがどこかしらそわそわした様子でこちらを見上げている。

「どうかなさいましたか」
「う……あの、あのねロジオン。ちょっと聞きたいことがあるんだけど、えっと…あの、今まで朝リヒャルトを起こしてたのって」
「?
私です。無論私ばかりではありませんが」
「そのことなんだけど……あの、もし、もしもね。リヒャルトを上手に起こす秘訣があるなら教えてもらいたいなって……!」
「………」
「あ、ち、違うのよ!? 抱きつかれたりするのがいやだとかそういうのじゃなくてっ。すごくどきどきするし心臓に悪いけど、リヒャルトは旦那さまになる人だもの、ちゃんと受け止めようって思ってるの。
ただ、リヒャルトが困ってるみたいで…『結婚するまでは無理に起こそうとしたり我慢したりしなくていいから。殴ってもらったりつきとばしてくれて全然構いません。寝起きの俺は何をするかわからないので…』とか言うのよ。あたしは大丈夫だからって伝えてるんだけど安心できないみたいなの。
だからもしロジオンがいい方法を知ってたら、それを教えてもらえたらって思ったんだけど」
「………」
「う……。わかってるの、本当はそんなの自分で見つけないといけないって。ロジオンにはただでさえいつも助けてもらってるし……あ、そうだ。起きぬけに一口飲むだけで目が覚めるようなお茶を作ってみるとかは?」
「それは私も試したことがあります。ですが若君にはあまり効果がないようでして」
「えっ、そうなの!? そういえばあのひと味音痴だって言ってたもんね。すっごく苦いお薬だって、『ぴりっとくる』とは言ってたけど全然大したことないみたいだったし。そっか、ロジオンもやったことあったのね。せっかく開発したのに残念だったわね」
「いえ、別の場所で役立てていますので」

そういえば最近飲んでいるところを見かけないが、団長はもうあの苦汁が不要になったのだろうか。ロジオンがそんなことを考えている最中も、隣でミレーユは首をひねりながら何やら思いを巡らせているようだった。

「味覚がだめならあとはなにかしら…? 呼びかけにも反応しないし、目は閉じてるから視覚も無理よね。そもそも全然起きてないわけじゃないみたいだし、寝ぼけてるひとを覚醒させるのって、ただ起こすのよりずっと難しそう……」

ぶつぶつとつぶやいていたミレーユが、再びこちらを見上げてきた。瞳が輝いている。

「やっぱりもう少し自分で考えてみるわね! 何か思いついたらまた話聞いてもらえる?」
「は」

ロジオンがうなずくと、ミレーユもにっこりと笑ってうなずき返した。再びふたりで歩き出す。

「あとね、寝ぼけたリヒャルトが寝台から落ちない方法も考えてるの。寝台を壁に寄せたらいいのかなって思うけど、泊まる場所ごとにいちいち動かしてたら大変だし。それにそんなことしたら余計に気にさせちゃうし……一緒に落ちるの覚悟で、あたしがぎゅって抱き止めてあげたらいいのかな」

視界の斜め下方でうーむ、とうなり声をあげているミレーユに、知らずロジオンの頬がわずかに緩んだ。


今日も我が主君たちが仲睦まじい様子で何よりだ。


おわり



思いつきでがーっと書いたので変なところ多いかと思いますが。
前の巻で男の侍従が今まで起こしてて…うんぬんの部分を読んでて、ふと0巻でロジオンがリヒャルトを起こすシーンあったなあと。
確認しようと読み返してみたものの、そのあたりの描写が曖昧で…いやここは先生がわざとそうしてるのか…?
ロジオンが声をかけてそのまま放置してるようにも、声をかけたあと黙って抱きつかれてるようにもどちらにも読めるんですが!
今まで無意識に前者とばかり思ってた、の、ですが。なんでしょう改めて読むと後者の可能性も否定できない…!?

あ、「眠気ざましのお茶」ネタはここからいただいております^^
団長の苦汁との関連はねつ造です……いや、そういうこともあるかなって……相変わらずノリと思いつきで生きてます(^▽^;)


こんな管理人ですが、本年も当ブログをどうぞよろしくお願いいたします(・∇・)ノ
本日もお越しくださりどうもありがとうございました!
身代わり伯爵の冒険

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 53
かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい かわいい
面白い 面白い 面白い 面白い 面白い
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします ╹◡╹

変なところなんてなかったので大丈夫ですよ
ー可愛い日常の一コマをありがとうござい
ます!

寝ぼけて寝台から落ちない方法は重要
ですね。
受け止めようとするけど体格的に無理で、
結局一緒に落ちてしまいそうな
ミレーユが可愛すぎて(*^^*)

リヒャルトにはかなりおいしい展開だけど
幸せな苦悩がありそうです…笑。
ロジオンと同じく頬が緩みました。

2014/01/07 00:35
>梓さま

こんばんは&あけましておめでとうございます♪
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします^^

あんまり甘くもないしどうかな〜と思っていましたが楽しんでいただけたようでよかったです☆
仲良し天然二人組はいつもどんな会話してるのかなーと想像してみました^^

ロジオンは基本ミレーユのやりたいようにさせるので、リヒャルトからしたら大変ですよね(^_^;)「頼むからとめてくれ」とか何度か言われてそうです。でも聞かないロジオン 笑。結婚までもう少し、がんばれリヒャルト!(・∀・)←
穂村まみみ
2014/01/08 21:03
こんばんは、お返事ありがとうございます!
でも聞かないロジオンに思わず笑いが >_<
そういえば…しかも結構楽しそうですし。

ロジオン的には若君が喜ぶ(と思われる)こと
は、とめなくてもいいという判断でしょうか。
確かにリヒャルトからすると大変ですね!

2014/01/10 21:36
>梓さま

そしてこちらへのお返事ができてませんでした…!すみません<(_ _;)>
「ロジオンは俺よりあなたの言うことをよく聞いてる気がする」って言ってたあれは、気のせいじゃなさそうだなと(^▽^;)
あくまでも善意でやってそうですし、リヒャルトもいまいち本気で怒れなさそうですもんね。がんばれリヒャルト!(再)
穂村
2014/02/13 08:16

コメントする help

ニックネーム
本 文
身代わり伯爵二次創作   回廊にて(仮) それはまた別のおはなし。/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる