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zoom RSS 身代わり伯爵二次創作  「Lesson.1」(仮)

<<   作成日時 : 2014/02/11 21:51   >>

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こんばんは穂村です。お久しぶりです。
新刊出ましたね^^ みなさんもう読まれましたかー。こないだ出たばかりというのにもう次が早く読みたくてたまりません…!だってこの状態で何か月も待つとか無理……!orz


今回は新刊のとあるシーンの「つづき」を勝手に妄想してつくってみました(・∀・)ノ
ネタバレになってるかもしれませんので、まだ原作読んでない!って方はお気をつけください<(_ _)>






Lesson.1





扉が閉まると本当にふたりきりになった。
激しくむせていた団長に一瞬気を取られたミレーユだったが、すぐにリヒャルトの長い腕に再度抱き寄せられ、先ほどまでの会話を思い出す。
話が思わぬ方向に転がった結果、彼がつきあってくれることになったのだ――つまり、キスの練習に。

「あんなに勉強したのにまだあなたの足元にも及ばないけど、何事もうまくなりたかったら練習しないとだもんね…」

まだちょっと恥ずかしいけれど、これもいい大公妃になるため、リヒャルトのためだ。
熱い頬に手をあてながらミレーユがそう自分に言い聞かせていると、ふいに長い指に顎を捉えられた。

「! なっ、なにっ」
「あんなに練習した……って、もしかして前に言ってた人形を相手に、というやつですか」
「ええ、そうよ。最初は全然うまくできなかったから、たくさん失敗したわ。勢いあまって歯が当たっちゃったりとか。最初のあたりは鼻もぶつけたり……」

思えば彼(人形)には多大な迷惑をかけた。過去を思って遠い目になったミレーユだったが、頬を辿る指の感触で我に返る。視線を戻すと、なんともいえない表情のリヒャルトがじっとこちらを見つめていた。

「詳しく聞いてませんでしたが、そんなに何回もしてたんですか。俺にはそんなことしてくれたことないのにずるいな」
「……は!? ずるいってなによ、あなた相手にそんなことやらかさないように練習してたんじゃないのっ。
言っとくけど歯が当たると痛いわよ? 唇切っちゃうかもしれないし」
「俺は構いませんよ」
「いや、そこは構ってよ! っていうかもうあんな風にはならないしっ」
「本当に?」
「う……た、たぶん」

むきになって否定したものの、改めて確認されるとちょっと自信がない。ミレーユがひるんだのを見透かしたかのように、リヒャルトが笑って顔を寄せてくる。

「じゃあ、ちょっとやってみましょうか」
「え……!? ちょっ、まだ心の準備が」
「ここにいるのは俺たちだけですし、遠慮はいりませんよ」
「う……」

さあ、と促されたミレーユは落ち着きなく視線をさまよわせた。
確かに最近はお互い何かと立て込んでいて、こうやって二人きりになれる時間もあまり取れなくなっていた。今も彼は執務の最中だ。そんな忙しい人がわずかな休憩時間にわざわざつきあってくれるというのに、こたえないのも悪い気がする。
少し迷ったがミレーユは腹を決め、再度リヒャルトに向き直った。

「わ、わかったわ。それじゃ、あたしからするからあなた採点してくれる? それであとでどうしたらもっとよくなるかとか教えてもらえると嬉しいんだけど」
「わかりました」
「えっと……そ、それじゃ目を瞑って。絶対開けちゃだめよ」
「はい」

くすり、と小さく笑ったリヒャルトが瞼を閉じる。

(大丈夫…いっぱい練習したもの、ちょっとは上達してるはずよ! まずはえーと…どうしたらいいんだっけ…)

授業で習ったことを頭の中でおさらいしつつ、ミレーユはそっとリヒャルトの肩に手をかけた。


-----------------------

おっかなびっくりしてるのが伝わってるのだろう、リヒャルトが目を瞑ったまま小さく笑いをこぼす。

「そんなそうっとじゃなくても。もっと強くて構わないのに」
「え……? こ、こう?」

うながされるまま、ミレーユはもう一度軽く触れる。前より強くと思うものの、頭がうまく回らずついさっきの記憶すらうまく思い出せない。ぐるぐるするあまり呼吸を忘れそうになって、慌てて離れる。

ミレーユがはあはあと呼吸を整えていると、それまでじっとしていたリヒャルトがしびれを切らしたのか、目を開けてしまった。

「もう終わり?」
「ま……待って。ちょっと、休憩……ていうか、もう無理かも……」

まだ数回しかしていないのにこの体たらく。呆れられているのではとミレーユの声がだんだん小さくなる。

「習った通りしようとはしてるのよ、でもいざするとなると頭真っ白になっちゃって……あたしの場合うまくやろうとかいう以前に、普通にできてるのか不安っていうか」
「大丈夫、初々しくてすごく可愛いですよ」
「初々しいってつまり馴れてないってことでしょ……こんなんじゃいつあなたに追いつけるのか」

思わずため息をつくと、大きな手が優しく頭を撫でてくる。やっぱり子ども扱いされてるんじゃないかとミレーユは少し口をとがらせたが、心地よさは否めなくてそのままそっと彼に身を寄せた。
しばらく黙ってじっとしていたミレーユだったが、ふと目的を思い出してリヒャルトを見上げる。

「あの、どうだった? もっとこうしたらいいとか、なにかあった…?」
「そうだな……口で説明するのは難しいので、実際やってみるのでいいですか?」
「実際って……手ほどきしてくれるってこと?」
「ええ。準備はいいですか?」
「え、も、もう!? う……うん、じゃあ、どうぞ」
「―――」

ぎゅっと目をつぶると、リヒャルトが間合いを詰めた気配がした。吐息が唇にかかって、熱がもうすぐ触れてくる………と思った矢先。控えめに扉を叩く音が響いた。

「殿下。―――申し訳ありません、そろそろ………」
申し訳なさそうな声は秘書官だろうか。見れば時計の針はかなり進んでいた。どうやら思っていたよりも時間が経っていたらしい。

「〜〜〜〜〜」
「わ、ご、ごめんなさい! 
―――それじゃ、あたしそろそろ帰るわね」

残念そうに身体を離したリヒャルトだったが、ミレーユが慌てて帰り支度をしようと腰を上げかけたところに再度顔を寄せてくる。

「この続きは、また今度」
「えっ……あ、う、うん……//」

一瞬の間ののち赤くなる許嫁を最後に軽く抱きしめて、リヒャルトは執務に戻っていった。
そしてミレーユは、なぜか妙に陽気な団長と普段通り冷静な副長に付き添われて部屋に戻りつつ、あの人形をもう一度借り受けて猛特訓すべきかどうか真剣に悩んだのでしたとさ。



おわり





……はい、おつかれさまでした。いかがでしたでしょうか?

「こないだの続き」ってリヒャルトが言ってたので、あのあとなんかあったのかなと(・∀・)
扉の向こうはすごく静かだった、っていう描写もありましたので実際はこんなじゃなくて、もっとこう…何か違うことをしてたのかなあとも思いますがわたしにはこれが精いっぱいでした……

久しぶりに書いた&眠い頭なのでまたあとでいろいろ直すかもしれません;
それでは今回もご覧くださりありがとうございました^^
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コメント(2件)

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こんばんは(*^^*)

にやにやしちゃいました〜ごちそうさまです!
初々しいミレーユ可愛い ╹◡╹
幸せ満喫中のリヒャルトになごみました。

2014/02/12 22:25
>梓さま

梓さま、おはようございます&コメントありがとうございます(・∀・)
書くのが久しぶりになりすぎていろいろへんてこでしたが…;本編のリヒャルトがかなり可哀相なことになってるので、がんばっていちゃいちゃさせてみました。
可愛いって言っていただけてよかったです^^

次はもう少し早く更新できればと思ってます…!
穂村
2014/02/13 08:13

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