それはまた別のおはなし。

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zoom RSS 身代わり伯爵二次創作 「一緒にごはん」(2012年発行同人誌(一部))

<<   作成日時 : 2015/11/11 20:15   >>

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こんばんは穂村です。
前回前々回と気持玉押してくださりありがとうございます(* ´ ▽ ` *)ノ

本日は新作ではなく、かつて発行した同人誌の一部を掲載します〜。
発行から3年経過している&再販予定なし、ということでそろそろいいかな、と。当時ご購入くださったみなさん、どうもありがとうございました…!

一番うしろにおまけで載せてた短文です。
蜜月の館2日目朝あたりの設定だった…はず。そしてタイトルも確かこれでよかったはず…
R指定入るような何かをしてるわけではありませんが、雰囲気は結構あれな感じなので、苦手な方は無理しないでくださいね!(ヾノ・∀・`)




一緒にごはん




「もう! あぶないからちょっと離れてったらっ」
「いやです」
「〜〜〜〜っ!」
リヒャルトのまさかの即答に包丁を取り落としそうになって、ミレーユは慌てて柄を握り直した。
目が覚めてからこのかた、リヒャルトはずっとこんな感じでミレーユの身体に触れてくる。髪を触ったり、抱きしめたり………それくらいは今までもかなりされていたとはいえ、昨夜を経験したあとだと、なんだか全然どきどきの強さが違うように感じるのは気のせいだろうか。
「………………!!」
そのままついうっかり昨夜のリヒャルトを思い出してしまい、ミレーユは真っ赤になってぶんぶんと首を振った。急に暴れ始めたミレーユに、リヒャルトも少し驚いたようだが、そこは慣れたものですぐにぎゅっと腕に力を込め、動きを封じるように抱きすくめてくる。
「落ちついて」
「……ひゃっ……!」

囁きと同時に耳に口づけられて、ミレーユは思わず小さく叫び声をあげてしまった。恥ずかしさのあまり身体がみるみるうちに熱くなる。
「ほんとにもう、やめ……っ」
「ん? なにを?」
「―――っ」
どれほど恥ずかしがらせるつもりかと、抗議しようと勢いよく振り向くと、思ったより近くに鳶色の瞳があった。楽しそうに細められた瞳はミレーユの思考をとっくに見透かしているようで、ミレーユの頬がさらに赤くなる。
「だ…から、あぶないから……っ。怪我しちゃうといけないし、お願いだから離れて」
「それは困りましたね。あなたの可愛い手に傷がついたら大変だ。
――――けど俺も、あなたから離れたくないんです。ずっとこうしていたい」
「な…………っ」
 さらりとした発言に固まるミレーユの手を取って、リヒャルトは指に軽く口づけを落とした。
「ああ、そうだ。あなたの代わりに俺が作ったらいいんですね。ミレーユ、教えてくれますか?」
「それは構わないけど………、えっ、もしかしてこのままするの!?」
「もちろん。手取り足とり教えてほしいな」
「〜〜〜〜〜〜」



(は〜〜〜〜、…………心臓に悪いわ……………)

卓に皿を運びながら、ミレーユは小さくため息をついた。昨夜からずっとどきどきしっぱなしで、そろそろ心臓が止まってしまうんじゃないかと半ば本気で心配してしまう。
(でもすごくおいしそうなごはんができたわ。やっぱりリヒャルトってなんでもできるのね)
湯気のたつ料理を前にして、ミレーユの口元が自然とほころんだ。思えば昨夜から今まで、きちんとしたものは口にしていないのだ。リヒャルトが席に着くのを確認してのち、まずどれから食べようかと視線をめぐらせていると、不意にリヒャルトに名を呼ばれた。
「なあに? 何か足りなかった? あたしすぐ取ってくるから待っ―――」
ミレーユがそう言いながら立ち上がると、彼に突然腕を引かれた。予期せぬ行為に驚いて足をもつれさせたところを、長い腕が抱きとめてくれる。ほっとしたのもつかの間、自分の体勢に気づいてミレーユは目をむいた。
「ちょ………っ、何これ!?」
「これくらい近くにいてくれないと、あなたに食べさせられないなと思って」
爽やかな顔で微笑まれて、ミレーユは頬が熱くなるのを感じる。なんとかこの体勢から逃れようと、彼の膝の上で身をよじった。
「や………あの、ごはんくらいひとりで食べられるから………っ。それに重いでしょ?」
「全然。それに昨夜はあなたに随分無理をさせましたし、今日はたくさんサービスさせてほしいな」
「〜〜〜っ」
きょとんとして瞬いたあと、みるみるうちに顔が赤くなる新妻を見つめて、リヒャルトは楽しそうに笑った。そのままスプーンを手にとって、「はい、あーん」とミレーユの口元に近づけてくる。
恥ずかしさといたたまれなさで思わずリヒャルトに抱きつき、胸元に顔をうずめてくるミレーユの髪をひとなでし、リヒャルトはスプーンを卓に戻して、温かくてやわらかい身体をしっかりと抱きしめたのだった。


おわり




久しぶりに見るとなんかえっらい恥ずかしいですが(*ノノ)
「この話好きです」て言ってくださる方もちらほらいらして嬉しかった記憶があったので思いきって再掲してみました(・∀・)ノいかがでしたか?

今後の短編集でこのあたりの話はちらっとでも触れられたりするんでしょうかね…!

それでは遊びに来てくださってどうもありがとうございました‼
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
お久しぶりです、コメントお邪魔します。
思い切ってくださってありがとうございます!

このお話も好きです〜恥ずかしがるミレーユが
可愛い(*´▽`*)

リヒャルトの至福のひとときにしみじみと…
天使と過ごす三日間の一コマという感じで眩しい
です。

素敵なお話ごちそうさまです(*^^*)

2015/11/11 23:07
>梓さま

こんばんは、お久しぶりです(*´▽`*)ノ
そしてコメント本当にありがとうございますー!長らく沈黙していましたし、忘れられても当然だなと思っていましたので、お声がけ心から嬉しかったです^^

更新ボタンを押したあと、恥ずかしさのあまり(?)即寝していたのですが喜んでいただけたならやった甲斐がありました**

ずうっと我慢してて、やっと迎えた3日間ですものね。至福でしょうね…「ずっとここにいたいな」って言ってるかもしれないなぁと(*^^*)建物探検等、事前見学の時のあれこれは実行してるのかなと今も妄想が膨らみます 笑。
穂村
2015/11/13 20:39
お返事ありがとうございます〜忘れたりしませんよ!

最初の頃のお話にもコメントしたいくらいです。
初めて読んだ時のにやにやする気持ちが
よみがえって…
やっぱりあの頃から好きです(*´▽`*)

言ってるかもです ╹◡╹
探検して料理してお茶会とか遊んだりもするなら
3日間はあっという間ですよね。
やりたいことリストが追いつかないかも。

2015/11/14 20:12
<梓さま

こんばんは。お返事遅くなりました(>_<)すみません。

本当にありがとうございます(* ´ ▽ ` *)ノ
そうでしたね、初期から読んでくださってるんですよね。
自分で読み返すと「わああ(恥)」てなるものも多いのですが;
そう言っていただけるだけでとても嬉しいです^^

ミレーユもリヒャルトも各々「やりたいことリスト」
持ってそうで。
日中は彼女の、夜は彼の希望を…てするんですかね←突然の桃色発言

全部こなしてたら寝る時間なさそうです**
穂村
2015/11/17 20:39
こんばんは。
初期から読ませていただいているのに初コメント
が遅くてすみません(>_<)
気持玉でお邪魔していましたが、好きなお話
多くて、こちらこそありがとうございます!

それは見逃せません(*^^*)
先に彼女の希望を叶えてあげるけど、自分の希望
も叶えてもらう曲者な感じ…ドキドキですね!

一緒にごはん、庭で遊ぶなどは微笑ましいのに
リヒャルトのは思う存分膝枕するとかですよね。
あまりの魔性ぶりにミレーユの心臓は大丈夫なの
かちょっと心配です。

2015/11/18 22:58
<梓さま

こんばんは(* ´ ▽ ` *)ノコメントありがとうございます♪
そんなそんな、気持玉いただけるだけで十分嬉しいです〜コメントとなると数段ハードル上がりますもの。
読んでくださった方の感想が次書く意欲になりますので、こちらこそいつも大変お世話になってます(-人-*)

リヒャルト、結婚したら一緒にお風呂もやるって言ってましたからね**
三日間が過ぎた頃、達成感や満足感でにこにこしているのか、はたまた(ちょっとやりすぎたかな…)て少し反省するのか、わたし気になります(*´`*)
穂村
2015/11/20 15:35

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