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zoom RSS 身代わり伯爵二次創作 ほぼ会話文 「熱中症」

<<   作成日時 : 2017/07/23 19:12  

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こんにちはー穂村です。めちゃくちゃお久しぶりです……
今日はTwitterでふと思いついた小ネタを披露したら、フォロワさんに好評だったのでそのイキオイのままに短文を書いてみました……が、あまりに久しぶりすぎて色々大変でした;
おかしいところも多々あるかと思いますが、それでもいいよと言ってくださる方はどうぞー^^




熱中症



「ミレーユ。きみは"熱中症"とはっきり、ゆっくり発音することができるか?」
「……当たり前でしょ? 馬鹿にしてるの? いい、よく聞いてなさいよ。ねーっちゅうーーしょーう!」
「ふむ。そんなに熱烈に求められては応えないわけにはいかないな」
「は……? えっ、な………むぐっ!」

ジークがぐいっと身を乗り出してきたのと、突然後ろから抱きかかえられ、おまけに口をふさがれたのはほぼ同時だった。
ミレーユがぎょっとして目線を後ろにやると、そこには険しい顔をしたリヒャルトがいた。
慌てて走って来たのだろうか、軽く息が弾んでいる。
瞬くミレーユに気づき一瞬笑みを見せたリヒャルトだったが、すぐにジークに咎めるような目線を向ける。

「俺のいないところでミレーユに変なことをしかけるのは止めてもらえますか」
「別に変なことなどしていない。従姉妹と交流するくらい構わないだろう? 過保護なのは相変わらずだな……おまけに石頭も健在なようだ」
「………
わかりました。では俺からもあなたにお願いがあります。
ジーク。"手袋"を逆からゆっくり、はっきり発音してもらえますか?」
「手袋を逆にだと……? ……いや……」
「早く」

普段通りの爽やかな笑顔なのに、有無を言わせないような迫力を感じるのは気のせいだろうか。
いつにないリヒャルトの逆襲にやや面食らった様子のジークだったが、約束があるとのことでそれから間もなく部屋を出て行った。

------------

(なんだかジークが少し嬉しそうな顔をしてた気がするんだけど。リヒャルトと久しぶりに話せてうれしかったとか?? うーーん……)

そんなことを考えつつ、ドアが閉まるのを眺めていたミレーユの横でリヒャルトがふう、と息をついた。

「まったく……。危険な人とふたりきりになっては駄目だと前にも言ったでしょう」
「ご、ごめんね。すぐにあなたも来るって知ってたから大丈夫かなって……。
……あのね、リヒャルト」
「? 何ですか?」
「"ねっちゅーしよう"の何がだめなの?」
「………!」
「……り、リヒャルト……?」

固まってしまったリヒャルトを見て、何かまずいことを聞いたかとミレーユは焦った。

(えっ、何!? もしかして貴族の人たちの間の暗号かなにかなの?? でもあたしまだ教わってな……)
「ミレーユ」
「は、はいっ」

ぐるぐる考え込んでいたところに名を呼ばれ、はっとして目を上げると、優しく細められた鳶色の瞳がこちらをじっと見つめていた。

ミレーユの頬を両手で包むように触れて、リヒャルトがゆっくり身をかがめてくる。

「わからないなら教えてあげます」
「う……、あの……?」
「……ねえ、ちゅー、しましょう……?」
「……あ……!!」

耳元で、吐息交じりに囁かれてミレーユの頬がぼっと熱くなった。
(そういう意味だったのね……!? ジーク〜〜!!!)
なんというトラップか。リヒャルトが慌てるのも無理はない。知らずにキスをねだってしまっていたとは……今になるまで気づかなかった己の鈍さに、さらに顔が赤くなってしまう。

「わ、わかったわ……リヒャルト、ごめ……っ!」

謝罪の言葉は途中でリヒャルトの唇にふさがれた。驚いて反射的に身を捩ろうとするも、長い腕にぎゅっと抱き込まれて阻止される。

「……っ! まっ、ちょっと待って…っ。なんでいきなり!?」
「なんでって。キスに同意してくれたじゃないですか」
「違……、わかったっていうのは、そういう意味じゃ……!!」

僅かに唇が離れた際に、なんとか紡いだミレーユの抗議も、涼しい顔をしたリヒャルトに流されてしまう。


こうしてミレーユは、熱中症がいかに危険かということを学んだのでしたとさ。




おわり




ありがとうございました〜!(*・∀・)ノシ
キャラがちょっと変わってるかもですが(特に殿下)、ご容赦ください……
いくら野獣の伝説を持つリヒャルトさんと言え、アルテマリス王太子を打ち据えたりはしないと思いますが。ミレーユさんがかかってたらどうなんだろう。締め上げるくらいはするのかな〜ほらなんせ野獣だし←便利なフレーズ
ものすごく久しぶりでしたが、イキイキした殿下が描けて楽しかったです(^ ^)ていうか勝手に殿下が輝いて止められませんでした。ちょっと不憫な感じで終わるはずが。あれ???

Twitterで滾るコメントくださった穂さん、どうもありがとうございました……!
あとどなたか存じませんが、最近ぽつりぽつり気持ち玉くださってる方もありがとうございます。
(あっ読んでくださってる方が!? 更新せにゃ!)って背中押してもらいました。感謝です。
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
わーい、まみみさんの新作!
ついったでやりとりしてたから内容を知っているのに、どきまぎしながら読みました〜(〃ω〃) つよいリヒャルトさん、よい。
やっぱり断片的なのと、文章になったのとでは全然違いますね。まみみさんにのっからせてもらって楽しかったです。ありがとうございました!

2017/07/23 21:08
穂さんコメントありがとうございます(*´∀`*)ノ♡
あのリプをいただいてなかったらきっと書けていなかった
小話なので、本当に感謝しております。

ちょっと不憫な殿下も大好物なので、今度はそんな彼を
描けたらいいなあと目論んでおります☆(・ω・ )
いつになるかはわかりませんが……
穂村
2017/07/24 14:39

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